山小屋生活終了
こんにちは。
9月30日を持って僕の山小屋生活は終了しました。小屋自体は10月15日までやってたんですが一足早く下山しました。
山小屋で働く以前にそもそも山小屋に宿泊すること自体が燕山荘に泊まった1回しかなくて、来る前は不安というか、そもそもよくわかんない状態でした。
でも実際に働いてみて、色々学ぶことはたくさんありました。
ゴミを普通に捨てていく人、到着がかなり遅い人、そして遅い人に限って態度がでかい人、偉そうにしてくる登山ガイド、自分の力量が分からず無理してくる老婆、部屋にケチつける人、キャンセル連絡なしなどなど…。
こういう人たちにはしっかり言うべきなのか、どうするべきなのか色々悩まされました。
でもこういうのを知れたっていうのは自分の登山人生には良い経験でした。
ほんとはもっと色々発信したかったのですがなかなか更新するタイミングがなくて…。
ながくなってしまいますがどうかお付き合いください。
ではまず簡単に山小屋で生活してて良かったこと、大変だったことをまとめます
良かったこと
- 毎日が絶景
- 空気がうまい
- コーヒーがうまい
- ご飯がうまい
- ビールがうまい
- 日の出最高
- 夕焼け最高
- お客さんとの距離が近い
- 山に関する知識がかなり深まる
- 料理のスキルが上がる
- お金を1円も使わない
- 他の山へ休暇で行くときに山の上からスタートなので楽
- 21時には電気がすべて消えるので寝るしかない
大変だったこと
- 風呂は3日に1度
- 生活水はすべてが天水
- 食事はスタッフ用に食材が色々用意されてて毎日が料理の腕試しの場
- 標高が高いので少しでも動くとすぐに息切れ
- トイレはボットン
- 電波はあるが、弱いためあるとそれはそれで逆にイライラする
- 下界の情報が入ってこない
- 沸点が低いから調理に支障が出る
- うんこの汲み取り
ってかんじですね。
暇で退屈な日ももちろんあったし忙しい日とかやたら疲れる日もたくさんあったけど、99%は景色を見たら疲れなんてぶっ飛びます。
こんな日もあれば
こんな日もあります。
こんな日もあれば
こんな日もあります。
毎日同じ景色が見れるわけではなし、かと言って小屋にいるから毎日絶景が見れるってわけでもないです。
天気が悪い日は当たり前ですが、晴れててもすぐにガスってきたり、こっちは晴れてるのに反対側は雲がかかってて見えないし、なんて日の方が多いです。
だからすごい綺麗な日なんか仕事すっぽかしてでも飛び出して見に行ってしまうなんてのはよくありました。
あと、ここに来る前は共同生活は大変かなって思ってたんですけど、意外とそんな苦ではなくて(一方的に僕が思ってるだけかもしれない)、話すときは話すし、そうでないときは各々1人の時間を過ごす余裕もあったので良い感じの距離感というか、逆にすごい過ごしやすかったです。
臭いセリフにはなりますが、みんなとご飯食べたりコーヒー飲んだり仕事したりっていうのが一番楽しかったですね。僕のくだらない話を聞いてくれる人がたくさんいたので。
またみんなとどこかで会えたらなと思ってます。できれば山の上で。
来年はどこで何をしているかわかりませんが、また北アルプスの地へ来れたらいいなと思ってます。
もしまた次来れたら、もっとディープなことが知れそうな気がするので。
では、紅葉しかけた笠ヶ岳の写真でgood-by